イオン

[原子]
原子核(10^-15~14) + 電子(-)
[原子核]
陽子(+) + 中性子

[イオン]ion [ˈaɪɑːn] 
原子や分子が電子を失ったり、獲得したりして、全体ととして電荷を帯びたもの

[陽イオン]cation [ˈkætˌaɪ‿ən] 
電子が外れ易い原子/分子が、電子を失って+の電荷を帯びたもの
命名法:"---イオン"
H+, Li+, Na+, K+
Mg2+, Ca2+, Sr2+
Al3+

[陰イオン]anion [ˈænˌaɪ‿ən] 
電子をほしがっている原子/分子が、電子を獲得して-の電荷を帯びたもの
命名法:"---化物イオン" / "-ide"
O2-, S2-
F-, Cl-, Br-, I-

[イオン式]
原子、分子の化学式の右上に電荷数を書いたもの
Na+,Cl-,Al3+ 

[希ガス]
He, Ne, Ar, Kr, Xe, Rn
原子で安定している
★空気
N2: 78%
O2: 21%
Ar: 0.9%
Co2: 0.03%
Ne: 0.002%
He: 0.0002%
Kr: 0.0001%
Xe: 0.00001%

[電解質]electrolyte
水に溶けるとその水溶液がイオン電導性を示す物質
(電離してイオンを生じている)
電解質の水溶液は電流が流れる
酸,塩基,塩

塩化ナトリウム(NaCl)
NaCl → Na+ + Cl-
ex
塩化ナトリウム(NaCl), (Na+ + Cl-)
塩化水素(HCl)  (H+ + Cl-)
※共有結合性の気体
塩化銅(CuCl2):緑黄色  (Cu2+ + Cl-)
水酸化ナトリウム(NaOH)  (Na+ + OH-)
硫酸銅
[強電解質]
電離度が1に近い
ex.塩化ナトリウム,塩化水素,水酸化ナトリウム
[弱電解質]
電離度が1よりもずっと低い
ex.酢酸, アンモニア

[非電解質]nonelectrolyte
電離度が0(電離しない)
ex.砂糖, エタノール(エチルアルコール.酒精), 尿素

[電離]
電解質の物質が、水に溶けてイオンに分かれること

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[電気分解]
[電源装置]
陽極から電子を吸い上げ、陰極に電子を送り込んでいる

[陽極]
電源の+に接続している方
電子(-)が不足状態で、+に帯電している
[陰極]
電源の-に接続している方
電子(-)が送り込まれて、-に帯電している
電離して、水のなかに陽イオンと陰イオンが漂っている
陰イオンが陽極に、陽イオンが陰極に引き寄せられる

・水
H2O → 2H+ + O-
2H2O → 2H2(陰極) + O2(陽極) (2:1)

・塩化水素 
HCl → H+ + Cl-
2HCl → H2(陰極) + Cl2(陰極) (1:1) ※塩素は水に溶けやすいので目減りする

・塩化銅(緑黄色)
CuCl2 → Cu[2+] + 2Cl-
CuCl2 → Cu(陰極) + Cl2(陽極)
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[イオン化傾向]

HClやH2SO4に亜鉛などの金属を入れるとなぜ水素が発生するのか?

[電池](亜鉛と銅と塩酸)

塩酸がH+とCl-に電離している
そこにZn板とCu板を入れる

HもZnもCuも電子を捨てて陽イオンになりたい(周期表の左側)
Zn→Zn[2+], Cu→Cu[2+]
H,Zn,Cuの3者ともが陽イオンになる(電子を捨てたい)が、優先順位(イオン化傾向)がある(Zn>H>Cu)。
優先順位が高いZnが電子を置いて(陽イオンになって)たくさん水に溶けていく(亜鉛板は溶ける)
亜鉛板と銅板中の電子の数に差が出る(電位差が発生する)
亜鉛板:電子が多い(低電位、陰極)
銅板:電子が少ない(高電位、陽極)
???そもそもこの状態で、H+が亜鉛板にひきよせされて水素が発生しないのはなぜか?
銅線でつなぐと電子は亜鉛板から銅板に流れる

★水溶液中の変化
亜鉛が溶けて、Zn[2+]が増え続け、陰イオンがあふれる。
亜鉛と水素では、亜鉛の方がイオン化傾向が高いので、水素が電子を受け取らなければならない。
水素イオンは、イオン化傾向の大きい亜鉛板側には移動できにくくく、イオン化傾向の小さい銅板側に移動する(なぜ???)※電気とはなにか(室岡義弘)

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[イオン化列]ionization series
(陽イオンになる強さ、電子を失う強さ、左に行くほど電池の陰極になりやすい)※温度等の条件で多少入れ替わる

K Ca Na Mg Al Zn
Fe Ni Sb Pb <H> Cu 
Hg Ag Pt Au

カリ カル ナー マグ アル アエン
テツ ニー スズ ナマ <スイソー> ドー
水銀 ギンギン ハッキン キン

金・銀・銅は塩酸に溶けない

陰イオンのイオン化傾向
F > Cl > Br > I

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[酸性とアルカリ性]
pH0:H+が多い(酸性)
pH14:H+が少ない(アルカリ性)

[酸性]
H+(水素イオン)が多い
pH:0~7
青リトマス紙→赤リトマス紙
BTB→黄色
金属(Mg,Fe,Zn)を溶かし、水素を発生させる
酸っぱい
ex.
塩酸(HCl),硫酸(H2SO4),硝酸(HNO3),酢酸(CH3COOH),炭酸水

[アルカリ性]
OH-(水酸化物イオン)が多い
pH:7~14
赤リトマス紙→青くする
BTB→青色
苦い
両性元素(Al,Zn,Sn,Pb、ああ、すんなり)を溶かす
→水素を発生する
ex.
石けん水
水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)水溶液[NaOH]
水酸化バリウム[Ba(OH)2]
石灰水[Ca(OH)2](水酸化カルシウムの水溶液)

[中性]
食塩水(間違えやすい)
pH:0

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[中和]
塩酸 + 水酸化ナトリウム → 塩化ナトリウムム(NaCl)
HCl  → H+  + Cl-
NaOH → Na+ + OH-
塩:NaCl(塩化ナトリウム)

硫酸 + 水酸化バリウム → 硫酸バリウム(BaSO4:X線造影剤)
H2SO4  → 2H+ + (SO4)2-
Ba(OH)2 → Ba2+ + 2OH-
塩:硫酸バリウム
※硫酸バリウムは水に溶けにくいので、沈殿する
※硫酸バリウムは水に溶けず、電気も通さない

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強アルカリ
NaOH, KOH, CA(OH)2, Ba(OH)2