疲れてから休憩するのでは遅い
休憩は、"疲れたらとるもの"ではありません。
私は以前自転車が趣味でした。
ロードレーサーというタイヤの細い自転車に乗り、ヘルメットを被って走っていました。
自転車の世界で言われていたことに"喉が渇いてから水を飲むのでは遅い"というものがあります。
体が悲鳴を悲鳴をあげてから対処するのでは遅いということです。
これは登山にも当てはまります。
以前、朝食をほとんど摂らずにある山に登ったことがあります。登っている最中もあまり腹が空かず、体調もよかったためそのままどんどん登っていきました。
すると、あるところで急に脚が上がらなくなりました。頭もぼんやりしていました。高山病の症状が出るような高さのの山でもありませんし、もっと高い山を何度も登ったことがありますが、私は高山病の症状が出たことはありません。ただのガス欠です。それほど高い山でもなかったので、山をなめていたのです。
すぐに休息をとって、持ってきた食料を食べました。すぐにエネルギーになる糖分もたっぷり摂りました。けれども、ちっとも回復しないのです。
完全にガス欠になってから食事を摂っても遅かったのです。そのあとはヒーヒーいいながら山を登りました。
実はこれはなんでも当てはまります。
体は完全に疲れ切ってしまうと、回復に時間がかかります。
体の状態が一番いいときを10とすると、4~3くらいまで体力を使っても、休息をとれば7~8まで回復します。10分休憩しただけでも4→5に回復します。
しかし、0まで体力を使い、ヘトヘトになってから休息しても、体力は容易には回復しません。2時間寝ても0→1まで回復しません。一晩寝ても10までは回復しません。
体力は使い切ってはいけないのです。
そし、これは勉強にも当てはまります。
勉強をしていても、"疲れたら休む"では遅いのです。
疲れる前に休むことで、体力を回復し、長時間勉強することができます。
集中して3時間勉強してぶっ倒れるのではなく、こまめに休憩をはさみながら5時間勉強できた方がいいのは当たり前です。